ベトナムはおしゃれなカフェがたくさんあったり、ビーチがきれいだったりなど、海外旅行にぴったり。日本からはハノイ・ダナン・ホーチミンへ直行便が出ていて5〜6時間ほどで着くので、比較的気軽に旅行ができます。物価も日本と比べて安いため、ベトナムを旅行先に選ぶ人も多いのではないでしょうか。
ベトナムは治安が割とよいほうですが、日本とは文化も習慣も違うので、トラブルに遭う可能性もゼロではありません。そこで今回は、ベトナム旅行での注意点をご紹介します。神経質になる必要はありませんが、事前に備えておけば旅行がより楽しくなるので、ぜひチェックしてください!
ベトナム旅行の注意点
それでは、ベトナムを旅行する際の注意点をお伝えします。シーンごとに分けて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
お金に関する注意点
まずは、お金に関する注意点です。お金のトラブルに巻き込まれると予想外の出費が発生してしまうことがあるので、チェックしてください。
タクシーのぼったくり
タクシーは、旅行者と分かると高額な料金を請求してくる場合があります。タクシー会社の社名が車体に書かれていない・大手によく似た名前を使っているなどは個人タクシーで、ぼったくりに遭う可能性があるので乗らないようにしてください。
タクシーを利用する場合は、大手の「マイリン(MAILINH)」「ビナサン(VINASUN)」の2つを利用するのがおすすめです。もしくは、配車アプリの「grab」や「Gojek」を使うとぼったくりを防げます。
スリ
スリは頻繁には起きないものの、気をつける必要があります。人混みでスリに遭ったり、バイクが通りすがりに荷物を奪ったりなどの被害に遭う可能性はゼロではありません。
バッグやポケットの中のものをスられてしまうリスクがあるので、荷物はしっかり持ちましょう。スマホや財布などはカバンの中にしまったほうが、安全対策になります。
通貨の計算
ベトナムでは、料金が「ベトナムドン」で書かれていることがほとんどです。ベトナムの通貨はゼロが多いので、計算を間違えて多く支払わないように気をつけましょう。
ベトナムドンは、ゼロを2つとってから半分にすると日本円に換算できます。ただし、なかにはゼロ3つを「k」で表す場合があるので、注意してくださいね。
500,000ベトナムドン | 約2,500円 |
50kベトナムドン | 約250円 |
※実際に両替などをする際は、そのときの為替相場を確認するようにしてください。
市場での買い物
市場では料金が書かれていない場合があり、店員さんの言い値で価格が決まる場合があります。旅行者に対しては値段を高めに設定する場合があるので、安くしてもらえるか聞いてみましょう。
値切りに応じてもらえる場合もありますが、あまりにも執拗に値下げをするのは失礼ですし、トラブルの原因にもなりかねません。「少しでも値切れたらラッキー」「価格交渉は旅行の経験の1つ」のようなスタンスでいると、ストレスを感じないでしょう。
飲食店
飲食店では、席にウェットティッシュが置いてあることがあります。日本のように無料ではなく、使うと料金を支払う必要があるので注意してください。
一方、卓上のティッシュは自由に使えます。衛生面が気になる場合は、ウェットティッシュを持参するとよいでしょう。
交通に関する注意点
続いて、交通に関する注意点をお伝えします。
バイクの多さに注意
ベトナムではバイクが主な交通手段なので、バイクの交通量が日本とは比べ物になりません。バイクにぶつかったり、はねられたりすると危険なので、道路を渡るときなどはとくに注意してください。
ベトナムで上手に道路を渡る方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。事前にチェックしておくと、ベトナムでスムーズに街歩きができますよ。
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ベトナムで上手に道路を渡る方法とは?【コツを掴んで旅行を有意義に!】
健康に関する注意点
次は、健康に関する注意点です。体調を崩すとせっかくの旅行を存分に楽しめないので、事前に確認しておきましょう。
食べ物
神経質になる必要はありませんが、食あたりには気をつけましょう。生野菜や生の魚介類などは腹痛の原因となることもあるので、できるだけ火が通ったものを選ぶのがおすすめです。
万が一に備えて、胃腸薬や腹痛用の薬などを持参しておくと役立ちます。体調を崩したときは菌を体外へ出すために、水分やミネラル補給をするのも方法の1つです。
水
ベトナムは硬水なので、飲むと腹痛を引き起こす場合があります。水道水を飲むのは控え、コンビニやスーパーなどにある市販の水を飲みましょう。
氷も避けたほうがよいといわれることもありますが、過剰な神経質になる必要はありません。「氷は丸ごと口に含まない」くらいの気持ちで問題ないでしょう。
習慣・その他滞在中の注意点
さいごに、現地での習慣や病気などについての注意点をお伝えします。
トイレ
ベトナムでは、基本的にトイレットペーパーは流せません。日本のようにトイレットペーパーを流すと、トイレが詰まってしまう場合があります。
トイレにはペーパー用のゴミ箱があるので、そこへ使用後の紙を捨てます。どうしてもゴミ箱に捨てるのに抵抗がある場合は紙を少量ずつ流し、トイレが詰まらないように気をつけてくださいね。
また、ベトナムの公衆トイレは有料のところや、紙がないところもあります。万が一外でトイレに行きたくなった場合に備えて、ティッシュやトイレットペーパーを持ち歩くとよいでしょう。
ビザ
日本人はビザがない場合、ベトナムに最長で15日までしか滞在できません。それ以上の期間滞在する場合は、ビザが必要なので注意してください。
観光ビザは1か月・3か月の2種類があります。1度出国すると再入国はできない「シングル」・ビザの有効期間中は何度でも出入国ができる「マルチ」の2つがあるので、長期でベトナムに滞在する場合は用途に合わせて選びましょう。
※2023年6月現在、旅行ビザは最長30日間滞在可能な「Eビザ」のみです。申請方法については、こちらをチェックしてください。
熱中症
ベトナムは日本と比べて年間の平均気温が高いため、熱中症になる可能性があります。帽子を被る・こまめに水分補給をするなどして、熱中症対策をしましょう。
また、日差しも強いので、日焼け止めやサングラスを持参するのがおすすめです。室内では冷房がかなり効いている場合に備えて、上着も持っておくとよいでしょう。
蚊
蚊に刺されると、デング熱にかかったりジカウイルスに感染したりするケースがあります。外出前に虫除けスプレーをかけるなどして、蚊の対策をしてください。
また、草木が茂る場所などは蚊や虫が多いため、自然の多いところへ行く際は肌の露出を控えたほうが安全といえます。ほかにも、メコン川などの河川を泳いだり、裸足で土や泥の中を歩いたりするのも避けたほうが無難です。
コンセント
ベトナムは基本的に電圧が220Vです。日本の100V電圧のものを使う場合は、変圧器が必要なので注意してください。
コンセントは「C型」と呼ばれる、先端がやや丸いものが多く見られます。日本で主流の「A型」も挿さりますが、時折3つ穴タイプの場合もあるので変換アダプターを持っておくとよいでしょう。
事前に注意点を確認しておけば、旅行がさらに快適に!
ベトナムを旅行するときの注意点はいろいろとありますが、あまり神経質になりすぎるとせっかくの旅行を楽しめません。しかし、何も準備をしないまま旅行をすると、思わぬトラブルに遭う可能性があります。ほどよく備えて、快適なベトナム旅行にしてくださいね。
また、海外旅行保険に加入しておくと、ベトナムで万が一病気やケガなどをしたときに治療費などが補償される場合があります。海外旅行保険が付帯しているクレジットカードもあるので、渡航前にチェックしてみてください。
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