「ミーソン遺跡」は、世界遺産に登録されている観光スポットの1つ。ベトナム中部のクアンナム省にあり、古代チャンパ王国の遺跡として毎年世界中から観光客が訪れます。
この記事では、ミーソン遺跡の見どころや歴史、基本情報などをご紹介!ベトナム中部へ行かれる方や遺跡が好きな人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
「ミーソン遺跡ツアー」が便利!
「ミーソン遺跡ツアー」を利用すれば、ダナンのホテルとミーソン遺跡の往復が簡単です。ノスタルジックな街「ホイアン」とセットのツアーもありますよ!
Contents
ミーソン遺跡とは
ミーソン遺跡は、現在のベトナム中部をかつて支配していたチャンパ王国の遺跡です。1999年に、ユネスコ世界遺産に登録されました。
遺跡の多くはベトナム戦争時の爆撃で破壊されてしまいましたが、レンガ作りの建物などは現在も残っています。また、遺跡は山々に囲まれているため自然を満喫できるでしょう。
ミーソン遺跡ができた背景
ミーソン遺跡は、王と一体化したシヴァ神を祀るためにできたとされています。シヴァ神とは、破壊や再生などを司るヒンドゥー教の神です。4世紀の後半にチャンパ王がシヴァ神のための祠堂を創ったのがきっかけで、7世紀にはレンガが使われるようになりました。
ミーソン遺跡の特徴
ミーソン遺跡で注目すべきポイントは、レンガの建造物が作られた方法です。接着剤は使わず、レンガをすり合わせて建てられています。チャンパ文化の建築技術を間近で見られるのは、貴重といえますね。
また、壁面に彫られたチャンパ像・石像などが見られるのもポイントです。戦争で爆撃されながらも現代まで遺ったチャンパ文化を、ぜひ味わってください。
ミーソン遺跡への行き方
ミーソン遺跡への行き方は、車・ツアーの2つがあります。迷った場合は、ツアーを利用するのがおすすめです。ツアーならホテルと遺跡の往復が簡単ですし、遺跡について日本語でガイドをしてもらえます。料金も事前に決まっているので、車代をぼったくられる心配もないでしょう。
ミーソン遺跡ツアーを申し込むには
ミーソン遺跡ツアーの申し込みは、現地のホテルや旅行代理店のサイトでできます。
ホテルのフロント
ダナン・ホイアンなどのホテルであれば、ホテルのフロントでミーソン遺跡ツアーの申し込みができる場合があります。ただし、日本語が通じなかったり、ドライバーのみの手配でガイドがなかったりすることも。ガイドが欲しい場合は、事前にツアー内容を確認してくださいね。
旅行代理店のツアー
日本の旅行代理店が開催しているツアーでミーソン遺跡を観光するのも方法の1つです。公式サイトから申し込めるので、現地からでも予約ができるでしょう。
HIS (エイチ・アイ・エス)
ミーソン遺跡とホイアンのセットツアーがあります。ホイアンはノスタルジックな雰囲気が漂う街で、ミーソン遺跡と同じくベトナムの世界遺産の1つです。
タビナカ
ミーソン遺跡だけの半日ツアー・ホイアンとのセットツアーなどがあります。ニーズに合わせて選べるのがうれしいですね。
VELTRA
ミーソン遺跡のみ・ミーソン遺跡+ホイアンのほかに、古都フエも含んだツアーも開催しています。ベトナム中部を一通り満喫したいなら、要チェックですよ。
KKday
お得な料金で満足度の高いツアーがあります。ミーソン遺跡のみのツアーに加えて、ホイアンとのセットツアーも開催していますよ。
ミーソン遺跡の見どころと観光の流れ
ミーソン遺跡の見どころをご紹介します。観光の大まかな流れでまとめているので、参考にしてみてくださいね。
ミーソン博物館
ミーソン博物館では、遺跡からの出土品が展示されています。地図や写真もあり、どのように当時の建物が作られたのかなどの解説もありますよ。
博物館は、ミーソン遺跡らしくレンガのようなデザインが取り入れられているのも注目ポイントです。実際に遺跡を見る前に、博物館で事前知識を得られるのはうれしいですね。
チケット売り場から遺跡へ
チケット売り場から遺跡までは、少し距離があります。歩いても行けますが、バギーに乗るのがおすすめです。バギーなら5分ほどで遺跡まで行けますし、自然を眺めながら移動できるので爽快ですよ。
ちなみに、チケット売り場付近にはトイレがあります。比較的きれいなので、事前に済ませておくとよいでしょう。
ミーソン遺跡観光
バギーを降りてから5〜10分ほど歩くと、ミーソン遺跡が見えてきます。ミーソン遺跡はアルファベットでグループ分けされているのが特徴です。
グループE・F
E・Fエリアは、遺跡がちらほらと残っています。一体どうしたら人の手だけで壮大かつ美しい建物を作れるのかと、不思議な気持ちになりますね。
グループA・G
遺跡の中心から少し離れた位置にあります。遺跡が残ってはいるものの、戦争で崩壊してしまった様子が見て取れますよ。
また、このエリアからはミーソン遺跡を囲む山々を見渡せます。聖山とされる「マハーパルヴァタ」も見えるので、自然の神秘的なパワーが感じられるかもしれません。
グループB・C・D
ミーソン遺跡のなかでも比較的きれいな状態で残っていて、チャンパ王国時代を最も感じられるエリアといえます。レンガ作りの建物に囲まれると、この遺跡の壮大さが分かりますよ。
遺跡の一部には彫刻展示室があるのもポイントです。遺跡の中に足を踏み入れると、展示されている彫刻が見られます。
ダンスショーは必見!
一通り遺跡を見終わると、小屋に着きます。ここではダンスショー(民族舞踊)が行われていて、チャンパ王国時代の文化に触れられます。美しい衣装を身にまとって舞う様子は、ミーソン以外ではなかなか見られません。
ダンスの鑑賞料は無料なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。また、近くに売店があり、ドリンクやスナックなどを購入できます。
ダンスショーは1回15分ほどで、9:30・10:05・10:30・14:30・15:05の5回行われます。
ミーソン遺跡観光の注意点
ミーソン遺跡を訪れる際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
暑さ対策は忘れずに
ミーソン遺跡はベトナム中部にあるため、1年を通して夏のような気温が続きます。長時間屋外にいる必要があるので、熱中症には気をつけてください。帽子・日焼け止め・水・サングラスなどがあると便利です。
虫除けスプレーを持参しよう
ミーソン遺跡は自然が豊かなため、蚊などに刺される可能性があります。万が一デング熱などにかかってしまうと大変なので、虫除けスプレーを持っていくとよいでしょう。
また、通気性のよい羽織りものや長袖の服などを着て、肌の露出を防ぐのも虫除け対策になります。日焼け防止の効果もあるので、おすすめです。
歩きやすい靴がおすすめ
ミーソン遺跡へ行くときは、ビーチサンダルなど歩きにくい靴は避けたほうが無難です。長時間歩きますし遺跡内には足場が不安定なところがあるので、スニーカーなど歩きやすい格好で行くとよいでしょう。
ミーソン遺跡の基本情報
さいごに、ミーソン遺跡の基本情報をまとめておきます。
アクセス | 車でダナンから約2時間 / ホイアンから約1時間 |
所要時間 | 遺跡観光で約2時間 |
営業時間 | 6:00〜17:00 |
入場料 | 15万ドン(約750円) |