
日本では、映画「『鬼滅の刃』無限城編」が興行収入300億円を突破し、話題を呼んでいる。
一方、ベトナムでは2025年8月22日に公開された映画『Mưa đỏ(英題:Red Rain)』が大注目のようだ。
ベトナムの戦争映画『Mưa đỏ』、興行収入新記録を樹立
ベトナムの戦争映画『Mưa đỏ』が、公開からわずか2週間弱で興行収入4,000億ドン(約22億3千万円)を突破。これは戦争映画として史上最速で、興行収入新記録を樹立したという。
チケットの販売数は445万枚を超え、1日あたりベトナム全土で5,500回以上も上映されているとのこと。今後も興行収入は伸びると予想されており、5,510億ドンの『Mai』を超えてベトナム映画史上最高を記録する可能性を秘めているという。
映画『Mưa đỏ』のテーマは?
映画『Mưa đỏ』は、ベトナム戦争における「第二次クアンチの戦い」がテーマ。さまざまな地域から集まった兵士たちの生活に焦点を当てているらしい。
撮影は、クアンチ省(ベトナム北中部の省)に巨大なセットを設置して行われたとのこと。制作費は非公開だが、数千億ドン規模だと推定されているとか。
ちなみに、本作の監督はĐặng Thái Huyền(ダン・タイ・フエン)氏。今回の作品の大ヒットにより、興行収入3,000億ドンと4,000億ドンを突破した初の女性監督となったという。
戦争映画が、近年のベトナムのトレンドに?
戦争をテーマにした映画は、近年ベトナムで人気が高まっているそう。例えば、2024年に公開された『Đào, Phở và Piano(英題:Peach Blossom, Pho and Piano)』の興行収入は約2,100億ドン、2025年4月公開の『Địa Đạo(英題:Tunnel: Sun in the Dark)』の興行収入は1,720億ドンとされているらしい。
前者は1946年の「ハノイの戦い」、後者は「クチトンネル」で戦った兵士たちがテーマ。戦争を題材とした映画は、多くの観客の関心を集めているようだ。
なお、『Mưa đỏ』は残念ながら日本では上映されていない(2025年9月現在)。しかし、国際的に注目されるようになれば、「邦題:赤い雨」などとして公開されるのかもしれない。
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