
2025年6月24日、ハノイの「ベトナム美術博物館(Vietnam National Fine Arts Museum)」に応用美術・フォークアートの新展示スペースがオープン。
ベトナムの民俗文化や手工芸の伝統を再解釈し、次世代へと継承することを目的としているという。
ベトナムの多様な民族文化を肌で感じる
応用美術・フォークアートの新展示スペースは、ベトナムの多様な民族文化や伝統工芸をテーマにした空間。伝統衣装や民族楽器、水上人形劇や田舎の暮らしを描いた絵画や木彫などが展示されているという。
映像を用いた解説や地域文化にまつわるストーリーなどもあり、「見る」だけでなく「感じる」体験ができるとのこと。また、鑑賞よりも体験を提供するため、3Dマッピングやインタラクティブな展示も導入しているそう。
デジタルと伝統の共存
館長のグエン・アン・ミン(Nguyen Anh Minh)氏は、「来館者がより能動的に作品に関われるようにしたかった」と語っている。それを実現させるため、デジタル技術が導入されたらしい。
具体的には、光や音響、映像を組み合わせた演出にすることで、空間全体を作品にしたとのこと。伝統とデジタルの融合により、ベトナムのアートを新たな視点で楽しめるようになったわけだ。
今回の「ベトナム美術博物館」の試みは、民俗文化や伝統の新たな学び方・楽しみ方を提供してくれるはず。ハノイを訪れる際はぜひ「ベトナム美術博物館」に足を運び、ベトナムの応用美術やフォークアートを体験してみてはいかがだろう。
Reference: Vietnam Fine Arts Museum unveils new applied, folk art exhibition space